新年の豊洲市場でのマグロの初競りには多くの注目が集まります。
特に注目されるのは、一番マグロの落札額や落札者ですよね。
ほかにも、一番マグロを釣り上げた漁師さんにもスポットが当たります。
この記事では、一番マグロを釣った漁師さんの報酬の取り分についてまとめました。
2025年の一番マグロ漁師の取り分は、約1億8400万円です。
一番マグロを釣った漁師さんには、落札額の50〜60%が手元に残ります。
漁協側の取り分などの手数料、所得税などの税金を差し引いた金額が漁師さんの手取り金額です。
【2025年初競り】一番マグロの漁師の取り分はいくら?
2025年のマグロの初競りは、276キロの大間産のクロマグロが2億700万円で落札されました!
青森県大間産のクロマグロに14年連続で最高値がつきました。
2億700万円という落札額は、2019年の3億3,360万円に次ぐ史上2番目の高値です!
2025年の一番マグロの落札額:2億700万円
漁師の取り分:約1億8400万円
約1億8400万円から所得税(45%)を引いた手取り金額は約1億130万円となります。
2025年はビックリの落札額でしたね!
一番マグロの漁師さんも喜んでいることでしょう。
一番マグロの漁師の取り分の計算方法
漁師の取り分は、落札額から費用が差し引かれます。
以前のテレビ番組で、青森県漁連に1.5%、大間漁連に4%、荷受業者に5.5%の割合で分配されたと報道していました。
諸々差し引くと漁師さんに入るのは89%です。
過去3年間は、下記の金額が漁師さんの取り分になります。
- 2024年の落札額が1億1,424万円なので、約1億円が漁師の取り分。
- 2023年の落札額が3,604万円なので、約3,200万円が漁師の取り分。
- 2022年の落札額が1,688万円なので、約1,500万円が漁師の取り分。
ここから税金が引かれます。
- 4,000万円超の所得に対しては45%の所得税が適用されます。
- 1,800万円超 4,000万円以下の所得に対しては40%の所得税が適用されます。
- 900万円超 1,800万円以下の所得に対しては33%の所得税が適用されます。
所得税を差し引いた金額は下記のとおりです。
- 2024年の一番マグロの手取り:約5,500万円
- 2023年の一番マグロの手取り:約1,920万円
- 2022年の一番マグロの手取り:約1,000万円
税金を差し引いた後、最終的に漁師の手元に残るのは落札額の約50-60%程度と試算されます。
そして翌年には住民税(約10%)がかかります。
2019年の史上最高額3億3,360万円の漁師の取り分
史上最高額の3億3,360万円の落札額となった2019年の漁師さんの取り分はいくらだったのでしょうか。
- 落札額:3億3,360万円
- 漁師の取り分(89%): 約2億9,690万円
- 所得税(45%): 約1億6,330万円
約1億6,330万円が漁師さんの手元に残った計算になります。
本当に夢のある金額ですよね!
なぜ初競りで高い金額がつくのか?
マグロの初競りで高い金額がつく理由は、以下のような要因があります:
- ご祝儀相場
- 宣伝効果
ご祝儀相場
初競りは新年や新シーズンの始まりを祝う意味合いがあり、「ご祝儀相場」と呼ばれる習慣があります。
買い手は新年のお祝いの意味を込めて、通常よりも高い値段を提示する傾向があります。
宣伝効果
初競りは多くのメディアに注目されるため、高額で落札することで大きな宣伝効果が得られます。
テレビ、ラジオ、新聞などで取り上げられることで、落札した業者の知名度向上につながります。
そして集客につながるので、広告費としての役割も担っています。
まとめ
今回は、マグロの初競りで一番マグロを釣り上げた漁師さんに入るお金についてまとめました。
一番マグロを釣った漁師さんには、落札額の50〜60%が手元に残ります。
漁協側の取り分などの手数料、所得税などの税金を差し引いた金額が漁師さんの手取り金額です。
マグロの初競りで高い金額がつく理由は、ご祝儀相場や宣伝効果が考えられます。
2025年のマグロの初競りはいくらの値がつくのか注目です。
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